基準値超えの有害物質が検出

 東京との29日発表によると、豊洲市場(江東区)で行っている地下水のモニタリング調査で、環境基準を上回る有害物質が検出されたそうです。

 同市場を巡っては、地下空間に貯まった水が問題になっていましたが、今回環境基準を上回る有害物質が検出されたのはそのずっと地下から採取されたもの。全部で9回予定されている地下水調査のうち8回目の速報値で、調査対象の地下水は2016年8~9月に採取された地下水です。そのうち青果棟がある「5街区」の3か所で基準値を上回るヒ素やベンゼンが検出されました。

 過去7回の調査で検出された有害物質は、いずれも環境基準を下回っていた。最後の9回目の調査は11月18日以降に行われる予定で、結果は来年1月に公表される事になっています。

 モニタリング調査が終わるまで移転は延期、と小池知事が宣言してから謎の地下空間が見つかって大騒ぎをしていたら、遂に地下水から基準値超えの有害物質が検出されてしまいました。これはもう、移転がいつになるのか、全く読めなくなってきました。

豊洲市場、地下空洞を指示したのは?

 築地市場(東京都中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)で、都が土壌汚染対策に実施したとしていた4・5メートルの盛り土が、主要施設の周囲で行われていなかった問題、責任の所在が不明確で混乱しています。

 都の幹部が施設下に地下空洞をつくる計画を、石原慎太郎、猪瀬直樹、舛添要一の歴代3知事に報告していなかったことが判明しており、では誰が指示したのか、決定したのかが問題です。

 専門家会議が平成20年7月、土壌汚染対策として敷地内の表土を約2メートル削って汚染を除去した上で、4・5メートルの盛り土を行うよう提言していました。

 しかし、同じ年の11月に施設下に盛り土をしない整備案が浮上。23年6月には地下空洞を設置する基本設計がまとめられています。

 しかし、2008年に当時の石原慎太郎都知事が豊洲市場施設の地下利用に言及した発言を行っていたことが判明。これについて、当時の都中央卸売市場長だった比留間英人氏が、「知事の指示で検討した」と発言。一方の石原都知事は、「私は素人。(下から)報告受けて、記者会見で報告しただけ」と述べています。両者の言い分は食い違っていますが、この発言自体が地下施設の空洞に影響を与えたかどうかも、今のところ不明です。

 何故こんな事になったのか、については、土壌汚染の対策グループと市場施設の建設グループの横の繋がりが無いまま計画が進んだ縦割り行政の弊害を指摘する声もあります。施設に地下施設があるのは当然と考える建設グループが、重大案件との認識を持たないまま誰にも報告しなかったのかも知れないと。