保護されたペンギンが結膜炎

 江戸川区(東京)の都立葛西臨海水族園から逃げ出したフンボルトペンギンの幼鳥(1歳)、24日に約80日ぶりに保護されましたが、その後獣医師の診察で、結膜炎にかかっていることが分かったそうです。

 水族園によると、園内のプールでは濾過した上で殺菌した東京湾の海水を使用しているといい、「東京湾の水質が悪かったせいではないか」と推測しています。
 近年東京湾の水質はかなり改善されてきていると言います。事実、鮎や鮭の遡上が確認されたり、保護されたペンギンも栄養状態に問題がない程エサも捕獲できていたようです。それでも、都の定期調査海域8か所のうち4か所は、水質の指標となる化学的酸素要求量(COD)が環境基準を超えているというのですから、まだまだなのでしょう。

 フンボルトペンギンは、フンボルトペンギン属に属するペンギンです。フンボルト海流が流れ込む南アメリカの沿岸地域に生息しており、主にペルーのフォカ島(南緯5度)からチリのアルガロボ(南緯33度)にかけて繁殖しているほか、南緯42度のチロエ島にも繁殖地があります。産卵場所の環境破壊などにより個体数が年々減少し、野生種は2005年には約1万羽にまで減少したとされ、国際自然保護連合のレッドリストで絶滅の危機が増大している「危急」に指定されています。