台湾に初の女性総統誕生か

16日に投開票が行われる台湾総統選は、選挙戦終盤に入っても独立志向の強い最大野党・民進党候補の蔡英文主席(59)が首位を独走しており、民進党による8年ぶりの政権奪還と、初の女性総統の誕生が濃厚な情勢となっています。

 最新の調査結果では、与党・国民党の朱立倫主席(54)の支持率は10%台。一方の蔡英文候補は40%台と、20ポイント以上引き離しており、当選が確実視されています。

 台湾には中国大陸から来た外省人と、台湾出身の内省人に分かれます。外省人は中国との融和を優先する傾向が強く、逆に内省人は独立志向が強い傾向があります。現在の馬英九総統は外省人で、8年間対中融和路線を取ってきました。しかし、中国にのみ込まれるとの不安感が政権批判につながり、さらに総統選候補の途中交代するなど混乱したことも支持率低迷の原因です。

 朱立倫も外省人で、「一つの中国」の原則を認めたとされる「1992年合意」を基礎とする馬政権の対中融和路線を引き継ぐとしていますが、民進党は党綱領で台湾独立を掲げ、92年合意の存在自体を認めていません。

 また、総統選と同時に行われる、台湾の国会にあたる立法院選挙でも民進党が過半数を獲得する勢いで、そうなれば台湾の政策が大きく変わるかもしれません。ただ、蔡英文候補は経済絵の影響を考慮して、対中政策について現状維持と述べるにとどまっていますので、少なくとも、いきなり独立を主張するような事はなさそうです。