ブラジル保健相の22日発表によると、同国で今年に入ってから豚インフルエンザ「H1N1」型の流行が拡大し、1月からの死者数が1000人を超えたそうです。
ブラジルでは2009年にも豚インフルエンザが流行して2060人が死亡しており、死者数はそれに次ぐ数字になっています。
ウイルスへの感染は、ブラジルのほぼ全域で確認されていますが、南東部に集中しており、特にサンパウロでは2197人が感染し、434人が死亡していると言う事です。
人から人への感染は起きていないようですが、死者が2000人を超えるというのはただ事ではありません。しかも、ブラジルではリオデジャネイロ・オリンピック開催まで40日しかないのです。そのリオデジャネイロでも、150人の感染と44人の死亡が確認されています。
ジカ熱の問題がクローズアップされていますが、豚インフルエンザも深刻な問題です。もし人から人への感染が始まれば、あっという間に世界中に広がってしまうでしょう。