第8次農畜産賠償は5億8845万円

 JA山形中央会などの29日発表によると、福島第1原子力発電所の事故による風評被害を巡って東京電力に求める第8次の農畜産物損害賠償の請求額は計5億8845万円で、31日に東電に請求するそうです。

 請求対象期間は昨年7月8日から今年4月30日で、JA12団体とJA以外の1団体の延べ258人分となります。内訳は、販売価格の下落や販売が遅れた事によるコスト増加分など、牛肉関係5億8802万円と、販売価格の下落による子牛関係43万円。
 JA山形中央会によると、米関係はこれまでの計339万円で請求を終えましたが、まだ支払いは受けていないそうです。堆肥(たいひ)関係は今回は請求対象に入っていないませんが、今後請求が出る可能性があるということです。

 次回は、昨年7月8日から今年5月31日を対象期間とし、6月29日に請求する予定です。1〜7次請求までで56億9700万円を請求し、それに対して36億1400万円の支払いがありました。31日にも6億2500万円が支払われる予定となっています。

 風評被害は中々収束する様子がありません。少なくとも市場に出回っている物は安全なのだと、もっと積極的に行政側がアピールしなければいけないと思うのですが、残念ながら行政が消費者からすっかり信用を無くしているの現状では逆効果になりかねません。結果風評被害は収まらず、生産者からの信頼も失う悪循環です。

保護されたペンギンが結膜炎

 江戸川区(東京)の都立葛西臨海水族園から逃げ出したフンボルトペンギンの幼鳥(1歳)、24日に約80日ぶりに保護されましたが、その後獣医師の診察で、結膜炎にかかっていることが分かったそうです。

 水族園によると、園内のプールでは濾過した上で殺菌した東京湾の海水を使用しているといい、「東京湾の水質が悪かったせいではないか」と推測しています。
 近年東京湾の水質はかなり改善されてきていると言います。事実、鮎や鮭の遡上が確認されたり、保護されたペンギンも栄養状態に問題がない程エサも捕獲できていたようです。それでも、都の定期調査海域8か所のうち4か所は、水質の指標となる化学的酸素要求量(COD)が環境基準を超えているというのですから、まだまだなのでしょう。

 フンボルトペンギンは、フンボルトペンギン属に属するペンギンです。フンボルト海流が流れ込む南アメリカの沿岸地域に生息しており、主にペルーのフォカ島(南緯5度)からチリのアルガロボ(南緯33度)にかけて繁殖しているほか、南緯42度のチロエ島にも繁殖地があります。産卵場所の環境破壊などにより個体数が年々減少し、野生種は2005年には約1万羽にまで減少したとされ、国際自然保護連合のレッドリストで絶滅の危機が増大している「危急」に指定されています。

放鳥トキ、2組目のペアにひな誕生

 環境省の5日発表によると、新潟県の佐渡島で放鳥され、野生下で営巣・抱卵しているトキのペアから、新たにひな1羽が誕生したそうです。

 4月に3羽のひなが生まれたペアに続いて2組目で、これで放鳥トキのひなは計4羽となりました。同省佐渡自然保護官事務所によると、ひな誕生が確認されたのは、共に2010年秋に放鳥された5歳雄と3歳雌のペアで、つがいを組んで2年目。4月4日に産卵したとみられています。
 この他現在6組のペアが抱卵中であり、今後も雛の誕生が期待されます。

 中国からトキを借り受けての人工繁殖から、ようやくここまで来ました。しかし、まだ個体数から言ってもとても安心できるレベルではありません。今後も慎重に見守っていく必要があるでしょう。

 トキは2003年に最後の日本産トキが死亡しています。現在のトキは全て中国産ですが、生物学的にはまったく同一種であるため、日本におけるトキの扱いは「絶滅」ではなく「野生絶滅」となっています。なお、中国産と日本産の差異は個体間程度のものにとどまるため、中国産のトキは外来種としては扱われません。